
この茶色くなってしまったカシワバゴムの新芽、ところどころに白い点々があります、分かりますか?
何を隠そうこれが憎きハダニの正体です。
観葉植物もやはり植物ですから、害虫の被害を受けます。
それで悩んでいらっしゃる一般の方も多いのではないかと思います。
観葉植物に多く見られる害虫はハダニ、アザミウマ、カイガラムシ、アブラムシですね。
うちの様な温室や屋外ですとまれにアオムシやキリギリスに葉を食べられちゃう事もありますが、室内で育てている方はカイガラムシが多いですかね。
害虫なんていないに越した事はないですけど、やはりどうしても発生してしまうものです。
いつも良く観察し見つけ次第すぐに対処する事と、大量に繁殖させない事が大事。
ということで農薬散布という事になるんですが、ここで少し農薬についても話をしましょう。
一言で農薬と言っても、その成分がどういう構成で出来ているかによって、系統という分類がなされています。
系統分類は多岐にわたってその代表的なものには、有機リン系、ネオニコチノイド系、カーバーメート系などがあります。
有機リン系といえば、今ちまたを騒がせているあの冷凍インゲンや餃子で、一躍有名になってしまいました…。
まさにあの混入されていた薬も我々が使う農薬なんです。
インゲンに混入されていたのは有機リン系ジクロルボス、DDVPという商品名で日本でも売られています。
餃子は有機リン系メタミドホス、こちらは今日本では扱われていません。
とまぁ悪い話は置いといて…(笑)
この系統分類が害虫防除にはとても大事な事なんです。
害虫は確かに農薬を散布すれば死にます。
ですが同じ系統の薬ばかり使っていると虫も抵抗力がついてだんだんと効かなくなるんです。
なので散布する時は有機リン系を使ったら次はネオニコチノイド系、その次はカーバメート系etc…
次々と違う系統の薬を使う事が一番大事になります。
違う商品名でも中身は同じ系統なんて事もありますから、良く確認してから購入する事をおすすめします。
さてハダニの話に戻りますが、ダニは実はクモの仲間だと知っていましたか?
立派に足も8本あって糸も出します。
新芽に多く現れて樹液を吸ってしまいます。
幹の真ん中くらいの葉裏に卵を産みつけて繁殖、葉の付け根などに巣の様な糸を張って集まっていたりするので良く観察してみてください。
そして葉が汚れていたり空気が乾燥していると良く発生しますのでまめに霧吹きなどで葉水をするとハダニに関してはかなり効果があります。
良く乾燥を好むと書かれている事もありますが正確には乾燥が苦手で、そのためにより子孫を残そうとするので大繁殖していまいます。
なのでうちでも温室全体にまめに葉水をして湿度をあげて繁殖を防いでいます。
実際葉水をあまりやらなかった年に比べて、農薬を散布する回数も減りましたね。
湿度をあげる事で植物自体にも良い環境になるわけですし、一石二鳥!
いや三鳥くらい良い影響あります、本当に!
カシワバはハダニにやられるとこんな風に葉が茶色いまだらになってしまうんですね〜

だけどカシワバは葉が茶色になってしまうだけでその後の生長にはあまり影響しないのでそれだけが救いですヽ(´▽`)/
他の植物は新芽が詰まってしまったり、出て来た葉が奇形になってしまったりしますが、カシワバはこんな感じで普通に生長してくれます。

これくらいであればリース用としてはさほど商品価値に影響もなく出荷出来るので安心です。
日頃から繁殖しやすい環境を与えず、発生したら出来るだけ一度の農薬散布で一撃必殺!
再び使用する際は系統の異なる農薬を使うべし!
これすなわち害虫防除の極意なり!(笑)
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